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白紙
日めくりカレンダーを毎朝破くことが日課
ビリビリビリビリビリビリ
予定は決まったら、決めたら、思いついたらすぐ書き込む
毎朝破った紙に書き込まれた事を確認する。
部屋には何年分もの日めくりカレンダーがある
自分で作ったものだから、雑だったり、凝ってたり、シンプルだったりカラフルだったりする。
たまに部屋のすみにある、まだ使われていない日めくりカレンダーを眺めてみる。
汚い字で何か書き込まれているのを見つける。
書き直したくなる。
破りたくなる。
ぐちゃぐちゃにしたくなる。
けれどこれは日めくりカレンダー、そのうち破くからと、我慢して放り投げる。
おやすみなさい。
ビリビリビリビリビリビリ
ビリビリビリビリビリビリ
今日は何日なのかわからない
勿論用事だってわからない
おやすみなさい。
ビリビリビリビリビリビリ
ビリビリビリビリビリビリ
ビリビリビリビリビリビリ
ビリビリビリビリビリビリ
いつかみた汚い字が目の前にある
今日は何日かわかる、でもあれからどれくらい経ったかは、わからないし思い出したくも考えたくも無い。
だから汚い字からも目をそらしたくて、破っては引き裂いて、ゴミ箱に投げ捨てた。
と思ったのに、ベッドの枕の上にちらばった。
「今日はいい夢がみれそう」、それが精一杯の皮肉だった。
その夜みた夢は、汚い字でかかれたあの用事を思い出させた。
消えないようにって、ボールペンで書いたのに
これじゃあ小学生の頃使っていた鉛筆でもよかったなって、久しぶりに笑った。
夢の中で、自分の部屋を眺めた。
小さい頃の落書きが残る部屋の壁紙、
コーヒーのシミがついた床、
引き出しの中にしまったノート、
あの人からもらった詩集、
お気に入りのコート、
たくさん散らばってる、日めくりカレンダー。
全て、あの日から白紙になっていたことを悟った。
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